アカデミック・ハラスメントを減らすために、医学研究の現場を分析する
研究の世界での過競争やいじめ
  日本や世界にはたくさんの科学者、研究者がいて、新しい発見を目指して、チームで共同研究をしていたり、野山や海に行って観察したり、一人でこつこつと資料を調べたりしています。
中には巨額の資金がないとできないような研究もあれば、大量の外国語の文献を読まないとできないような研究、たくさんの人間と会って話をしなければできない研究もあります。また、研究者の世界の中にも、激しく競争し合うことがあったり、いじめ(「アカデミック・ハラスメント」)があったりします。
研究不正や権力闘争もある
医学部の研究者たちの分野「バイオメディカル」は、いわばスターです。IPS細胞研究のノーベル賞受賞や、「STAP細胞」事件のようなことも起こります。巨額の研究費がつぎこまれ、研究成果が出たときの反響も大きいものです。
そのため、「研究不正」(データ改ざん、他人の研究を盗む、研究ねつ造)も起こります。そこでは、「白い巨塔」と呼ばれる独特の権力関係や競争もあります。日本の医学部独特の慣行もあります。
研究のしかたや上下関係、いじめを調査
そこで、私たちは彼らの研究はどんな風に行われているのか(「サブカルチャー」)と、研究者同士の上下関係(例えば、医学部教授の権力は、他とは違う強力なものです)、そしてどんないじめが起こっているのかをインタビューやアンケート調査などで研究しています。それらを分析することによって、日本でのアカデミック・ハラスメントを減らしていきたいと思っています。
  
すべての人の研究が公正に扱われることによって、世界全体での科学の発展があるということになります。しかし、たくさんの国で、公正でない科学者の行動があったり、私利私欲の追求によって知識が独占されたりしています。
◆先生が心がけていることは?
性暴力やDVの被害者を支援するためにNGOとして活動しています。
      「アカデミック・ハラスメントを生み出す医歯学系研究者の研究サブカルチャーの分析」
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                                        Q1.18歳に戻って大学に入るなら何を学ぶ?   やっぱり社会学。  | 
                                    
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                                        Q2.大学時代のアルバイトでユニークだったものは?   大学の先生のおうちの晩御飯を作るバイト。  | 
                                    
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                                        Q3.研究以外で楽しいことは?   音楽。それとイギリスのTVドラマを視ること。  | 
                                    
      
      
                                                                                            
                                                                                                            
                                                                                                            
                                                                                                            


