バイオ工学系の本

先端医療を支える工学 生体医工学への誘い

日本生体医工学会:編

発展を遂げ続けている生体医工学について、バイオメカニクス、再生医療、医用材料や人工臓器、医療機器や医用画像、医療用ロボット、福祉機器など様々な角度から初学者向けにわかりやすく解説している。学びへの好奇心を満たす一冊だ。 (コロナ社)



高校生からのバイオ科学の最前線

生化学若い研究者の会:著

教科書だけでは物足りない、生物分野を目指す学生に向けて、iPS細胞などを含む最新バイオ科学を分かりやすく解説している。コラムなども豊富で、若手研究者ならではの視点で研究や最新技術との付き合い方を説く。 (石浦章一:監、片桐友ニ:編/日本評論社)



ひらく、ひらく「バイオの世界」 14歳からの生物工学入門

日本生物工学会:編

生物工学分野の専門家の集まりである、日本生物工学会がまとめた書籍。生物工学・バイオテクノロジーの入門書として、iPS 細胞、バイオエタノール、組換え作物など、幅広い話題について非常にわかりやすく、イラストなどもふんだんに活用して解説されている。各話題について執筆しているのは、それぞれの専門家だ。この書籍を読めば、生物工学分野に関する基本的な知識や動向が理解出来る。 (化学同人)



水の世界地図 刻々と変化する水と世界の問題

マギー・ブラック、ジャネット・キング

洪水・渇水・ダム、水を巡る争い、ウォータービジネスなど「世界の水」が置かれた現状を幅広い視点で、美しくわかりやすい図版ととともに紹介している。2章ではその半分をさいて食・農業と水について説明している。特に水供給の保全においては、いかに少ない水で米を生産するかの研究結果などが図版とともに説明されており、水問題と農業についての理解が深まる。訳者の沖大幹は、地球の水循環について研究する第一線の水文学者。温暖化の影響で自然現象としての洪水や干ばつの回数がどう変わり、それによって社会にどれだけの人的・経済的影響を与えるかを、重要な提言を続けている。 (沖大幹:訳/丸善出版)



水とはなにか ミクロに見たそのふるまい

上平恒

身近な水で特殊な性質に、4℃で密度最大になることがある。その理由だが、氷になると液体の水より体積が大きい(密度が小さい)が、温度が上げていくと氷が溶け、氷の結晶構造の隙間に水分子が入り込み、密度は上昇する。4℃を越えると氷の結晶はなくなり逆に水分子の運動が激しくなり拡散されるので、密度は減る。だから水は4℃で密度は最大というわけだ。それがどうしたと言われそうだが、この本はそれが生きものの生活環境において重要な役割を果たしていると述べている。初版は1977年に出た本だが、息長く読み継がれ、この本は2009年に新装版として発刊された。 (ブルーバックス)



カラー図解 EURO版 バイオテクノロジーの教科書

ラインハート・レンネバーグ

バイオテクノロジー(生命工学)の基礎から、食品・環境・医療・産業分野での応用、そして新技術について、概要を分かりやすく書いている。ユーロ圏や米国の大学で用いられている教科書の邦訳。高校生にとって必ずしも分かりやすい内容ではないかもしれないが、古くから行われている発酵から近年の遺伝子組み換え技術、タンパク質工学などの具体例も紹介されており、バイオテクノロジーに興味がある高校生がこの分野の概要を学ぶには良い教科書だ。 (小林達彦:監、田中暉夫、奥原正國:訳/ブルーバックス)



イラスト図解 人体のしくみ

坂井建雄

人体の仕組みを豊富なイラストを用いて簡略にまとめてある。器官や臓器のしくみと役割が、言葉ではなく目で見て分かるところが優れている。各項目が見開きで見られるようになっており、専門用語も分かりやすく解説されている。 (日本実業出版社)



脳を学ぶ 「ひと」とその社会がわかる生物学

森岡周

人間の脳は様々なパートに分かれ、それぞれに特徴的な機能を持つ。会話しているときに働く部分や、道具を操作しているときに働く部分、自分の感情をうまくコントロールしているときに働く部分、また、寝ている時も脳は積極的に活動している。こうした脳の機能を知ることは、まさに自分自身のことを知るといっても過言ではないだろう。この本は、そうした脳の機能について平易に記述しており、さらに末尾にはクラフトが付録としてつけられ、脳の模型を作成することができる。 (協同医書出版社)



脳から見たリハビリ治療

久保田競、宮井一郎:編

脳梗塞や脳出血で脳に損傷を受け、手足に麻痺が起きた場合でも、適切なリハビリテーションによって脳に新しい神経回路ができ、手足がまた動くようになる。この本では、そのメカニズムについて研究例を示しながら、わかりやすく紹介している。脳科学の進歩によって、リハビリテーション医学も大きく変化してきていることがわかる内容だ。 (ブルーバックス)



発生生物学 生物はどのように形づくられるか

ルイス・ウォルパート

著者は、細胞の分化の仕組みをフランス国旗(三色旗)に例えて説明する理論を提案した、世界的に著名な発生生物学者。著者が書いた教科書を、学術的なレベルは低下させずに、しかし一般の読者向けに書き直した本だ。卵から生物個体が生じる発生現象や幹細胞に興味のある人は、ぜひ読んでみてほしい。 (大内淑代、野地澄晴:訳/サイエンス・パレット新書)


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