薬学系の本

大村智物語 ノーベル賞への歩み

馬場錬成

決してエリート街道を進む人生ではなかった。夜間高校教師から始まる、波瀾万丈の研究者人生。そして、2015年ノーベル生理学・医学賞受賞に至るまでの大村博士の半生を振り返る。大村博士自身による書下し「若き日の君たちに伝える」も収録しており、読みごたえがある。 (中央公論新社)



新しい薬をどう創るか

京都大学大学院薬学研究科:編

医薬品は、有機化学・物理化学・生物化学・薬理学・薬剤・製剤学など、幅広く深い知識を総合的に駆使して開発される。本書は、「健康と病気」から「薬のデザイン・合成」「薬の効き方」「疾患への応用」「体内の動きとDDS」「ゲノム創薬」など、薬がどのようなプロセスを経て作られるかについて、創薬から製剤設計まで広くまとめられている。創薬研究に興味があり、薬学部を希望している高校生には是非読んでもらいたい書だ。 (ブルーバックス)



元素111の新知識 第2版

桜井弘

クスリといえば通常は有機化合物を思うが、金属イオンそのもの以外にも、金属イオンをふくむ酵素など、生体内で金属は多様な働きをしている。しかしその重量は少なく、微量でもよく効く元素が金属元素だとわかる。ヘモシアニン、ミオグロビンなどは、酸素を体のすみずみまで送り届け、貯蔵する機能があり、シトクロムP450は服用した薬を分解し、体内から排出する機能を持つ。また、生体エネルギーのもととなるATPという物質を合成するときには、電子伝達系が重要となる。このように、生命活動としては裏方に近いところで金属イオンは働いている。この本は、金属イオンが働く仕組みを、簡単な無機化合物から金属酵素までを対象にして、平易に解説している。 (ブルーバックス)



すべて分析化学者がお見通しです! 薬物から環境まで微量でも検出するスゴ腕の化学者

津村ゆかり、立木秀尚、高山透、堀野善司

私達が普段意識する・しないに関わらず、何かデータを得る過程においては、必ず分析が行われている。分析は「縁の下の力持ち」としての技術的な役割についてのみ語られることが多く、サイエンスとしての面白さについて触れられた一般書はこれまで殆どなかった。この本では、環境・食品・医薬品・犯罪捜査・工業など、様々な分野の分析スペシャリスト4人が、サイエンスとしての分析化学の魅力について、実例を交えながら面白く紹介している。 (技術評論社)



肥満遺伝子 肥満のナゾが解けた!

蒲原聖可

太るという生命現象の問題点や、その成因について理解できる。特にその成因については、従来言われていた「意識の問題」以外にも、生まれながらの肥満傾向があることを生物学的に説明している。学生でも読める内容で、かつ非常にホットな研究分野であること、また生理学、病態生理学、分子生物学などの簡単な知識が得られることもこの本の良い点だろう。 (ブルーバックス)



奇跡の新薬開発プロジェクト

梅田悦夫

日本発のアルツハイマー病治療薬として、世界的に大成功を収めたアリセプト。「薬のノーベル賞」であるガリアン賞特別賞ほか、多数の賞を受賞したこの薬の開発経緯に関するドキュメント。当事者へのインタビューなども交え、分かりやすくまとめられている。 (講談社プラスα新書)



大村智ものがたり 苦しい道こそ楽しい人生

馬場錬成

2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智博士の半生を描いている。微生物研究から始まり、二億人の命を救ったとされる発見をするに至るまでの、生き方や研究姿勢は、高校生、大学生にとって大変勉強になるだろう。 (毎日新聞出版)



薬学のための無機化学

桜井弘

薬学を学ぶ学生向けに書かれた教科書。無機化学の基本的要素と、続く応用としての生物無機化学を分かりやすく解説している。応用問題や演習問題、その解説なども豊富で、幅広い知識を支える。 (化学同人)



薬学教室へようこそ

ニ井将光

クスリとは何か、クスリの創製、クスリの適正使用、薬剤師の仕事や薬学部で学ぶことなどについて、多くの執筆者によって広く網羅的に書かれている。専門的な内容というよりは入門書として適している。 (ブルーバックス)



活性酸素の話

永田親義

老化やガン、糖尿病、アルツハイマー病など、多くの病と関わりがあるとされる活性酸素だが、その内容を知らない人は多いのではないだろうか。活性酸素とは何か、活性酸素と病気との関係を分かりやすく解説している。 (ブルーバックス)


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